★いつもながらどっかあっちの話とリンクしてて、どっかなんか設定微妙な話ですが
気にしないでください。
青空・1 |
「っ、クラウド、待っ…」 ティファたちがまだアルコールを飲みながら話をしている部屋の隣の寝室で クラウドがルーファウスを組み敷いてキスをしながら服の中に手をいれる ルーファウスは音を立てないように抵抗した 「声出すなよ」 「やめろ、こういうのは苦手だ」 「いいから、動かないで」 「ふっ…」 ルーファウスの腰を抱き上げ、下を脱がせて四つん這いにさせ クラウドは身体中をまさぐりながら舌を這わせた アルコールが回り、呆っとする頭を振って 声を出さないようにルーファウスは顔を枕に沈める クラウドから与えられる刺激を、シーツをきつく握って耐える 「クラウド、起きてる?」 ティファの声が聞こえた瞬間に、クラウドがルーファウスに自分自身を埋め込み ルーファウスは小さく細い声をあげた 「はっ…ルーファウス、きつい」 耳元で囁かれ、ルーファウスが身を震わせる 声が出ないように、自分の手を噛む 「クラウドも寝たのかな」 30分程前、先に横になると寝室に入るルーファウスを支えながら クラウドが一緒に寝室に入った 「放っておけ。寝たんだろ」 「そうだね」 シドとティファの声が遠のいていく 「っは…あ…」 耐えられずに小さい声をもらすルーファウスのうなじにキスをして クラウドは激しく動いた 「うっ…」 クラウドが思わず声をもらして、動きを止めてからルーファウスを膝に乗せて向かい合った 「掴まって」 そう言って動き始めるクラウドに抗議する間もなく、ルーファウスは抱き付いた クラウドの肩口に顔を埋めて声を殺す 「クラウドまだ寝てるかな」 翌朝、ティファの言葉に、シドが腕を組んだ 「結構飲んでたしな」 「ルーファウスも寝てるのかしら」 「あの野郎は体調不良だろ。たいした飲んじゃいなかった」 ヴィンセントがシドの隣から席を立ち、そっと隣の部屋を開ける 珍しく笑うヴィンセントに気付いてシドが寝室を覗きこんだ クラウドがルーファウスを抱きしめるように寝ている様子に ヴィンセントが微かに笑っている あれ、服着てねえよな、とシドが言うと、ヴィンセントがそっと扉を閉める 「二人ともぐっすりだ。寝かせておいてやれ」 ヴィンセントがティファに言うと、ティファは笑顔でうなずいた 「クラウドのあんな顔初めて見たな。寝顔すら幸せそうだった」 小声のシドに、ヴィンセントが微かに頷いて返した 先に起きたルーファウスがゆっくりとクラウドの腕からすり抜け 窓を見る クラウドもいないのに部屋から出ても、落ち着かないだろう そう思いながらクラウドを見ると、気持ち良さそうに寝息を立てていた 起こしてしまっても悪いな ルーファウスは溜息を一つついてから、部屋から出る 「ルーファウス、早かったね。クラウドは?」 カウンターの前に来たルーファウスに、ティファが水を差し出した 「だらしない顔で寝ているぞ」 ルーファウスが座って水を飲む 「うふふ、ゆっくり寝れた?夜、うるさくなかった?」 「いや、ゆっくり眠らせてもらったよ。新聞、見せてもらう」 そう言いながらルーファウスが新聞を取る ティファは「どうぞ」と笑った 「ルーファウス、起きたんなら起こせよ」 起きてきたクラウドがルーファウスの水を飲む 「まさかお前ら一緒に寝てたのか?」 ニヤニヤしながらシドが言うと ルーファウスが新聞を見ながら無表情で「まさか」と答える クラウドは少し赤くなって目を逸らせた 「おはようクラウド」 クラウドがティファにうなずいて返す 「あ、そうだ、ルーファウスは身体どう?」 「ああ。調子いい様だ」 カウンターの中で料理をしながらティファがクラウドを見る クラウドは新聞を読むルーファウスの隣で 同じ新聞を覗きこんでいる 「あ、これ昨日の事故か?」 新聞の記事をクラウドが指差すと、ルーファウスは「そうだな」と返す 更に近付くクラウドを、ルーファウスは「近い」と言って押しのけた クラウドがルーファウスの耳元で何かを喋っている ルーファウスは苦笑しながらクラウドの額を叩いた 「きゃ」 クラウドに気を取られたティファが熱いプライパンに触れた 「ちょっと、大丈夫〜?」 ユフィがティファに駆け寄りケアルを唱える 火をとめてから男連中を眺めた 「誰かちょっとティファのかわりに料理しろよ〜」 「俺は無理」 「私もやめておく」 シドとヴィンセントがクラウドとルーファウスを見る 「遠慮する」 ルーファウスがそう言うと同時にクラウドが立ち上がった 「焦げなければいいんだな?」 早速火を付けるクラウド 「もっと火弱くしなきゃ表面しか焼けないぞ」 ルーファウスがそう言いながら覗きこむ 「わからん」 「焦げてきてる」 ルーファウスがカウンターの中に入り、火を調節する 「アンタやってくれ」 「いいよ、もう大丈夫、私やるよ」 手を冷やしたティファが戻ってきて、笑いながら料理を再開した 「クラウドもルーファウスもご飯食べれる?」 「ありがとう、でも私は遠慮するよ」 ティファに、ルーファウスが答える 「俺は仕事があるからいい。ルーファウス、送るから乗っていけ」 ルーファウスは視線を上げてクラウドを見る 「そうか、頼もうか」 ルーファウスがクラウドの腰に抱きつき、フェンリルが緩やかに発進する 「クラウド、仕事だったのか」 「嘘。アンタ居心地悪そうだったから」 ルーファウスは微笑んで、クラウドの背中に額を付けた 「気を遣ったな」 「なあ、俺…アンタを…」 「なに?」 ルーファウスがクラウドの声に集中する 「夢見たんだ。何でかはわからないけど別れる夢で、本当にいやだった」 思わず力が入るルーファウスの手を、クラウドが撫でた 「俺、アンタを大事にできてるか?」 「なに言ってるんだ」 「俺からさ、愛情とか感じるか?」 ルーファウスがクラウドの背中を叩く 「何が言いたいんだ」 「言いたいんじゃなく、アンタの気持ちを聞きたいんだ」 「なに?聞こえん」 「だから、アンタの気持ちを聞きたい」 「何だって??」 「アンタの気持ちをー!聞きたいんだって!」 「なに??聞こえん!!」 「わざとだろ!」 「聞こえん!!」 フェンリルをとめてクラウドが笑う ルーファウスも眉を寄せて笑った 「アンタにはどう伝わってる?」 「キミは思ったよりも感情を表現できている」 「アンタは微妙だけどな」 「ははっ、そうか?」 「泣いたりすがったりして欲しいと思う」 「そういうことを求めるな」 「思ってても言わないだけ?それとも思わない?」 「想像に任せる」 「俺に会いたくて泣いたりしたら可愛いのにな」 「それは既に私じゃないぞ」 「それ位いいだろ」 「どうかな」 ルーファウスがフェンリルがら降りた瞬間 クラウドがルーファウスの手を握って抱きしめる 「俺はアンタに会いたくて仕方ない時あるけど」 「泣くほどか」 「いや…」 「泣いたら可愛いのに」 「それは俺が言った言葉だろうが」 ルーファウスが薄く笑う 「あ、雨」 クラウドが言うと、突然雨が強く降り出した 「急いで帰るか。ルーファウス、乗れよ」 「スピードを出すのか?」 ルーファウスは楽しそうにフェンリルにまたがった ルーファウスがしっかりと掴まるのを確認してから クラウドが急発進をした 「わ」 ルーファウスが小声をもらしてクラウドに絡みつく 道ではない場所を走り、フェンリルは激しく揺れる 加速し、猛スピードで走りぬけ、ルーファウスの家に着く 「楽しかったか?」 「すごいなキミは」 ルーファウスは楽しそうに笑った 『たまにころころと笑うんだよあいつ。馬鹿みてぇだけどな、可愛くて仕方がねぇ』 クラウドは昨日の晩、こっそり言っていたシドの言葉を思いだした 優しく微笑むクラウドをルーファウスが覗きこむ 「どうかしたか?」 「いいや」 クラウドはぎゅっとルーファウスを抱きしめる ルーファウスは不思議そうにクラウドを見た 「どうした」 「アンタが可愛くて」 「なに?」 不機嫌そうにルーファウスが声を上げる クラウドは上機嫌でルーファウスと目を合わせた 「アンタ笑ってた方がいい」 「…とりあえず折角早く着いたんだ。中に入ろうか」 『なあクラウドよ、ルーファウスのペースに流されてお前利用されるだけじゃねえか?』 『あいつは神羅だぞ。信用も油断もならねえ。本当に大丈夫なのか?』 『俺はあいつを信用できねえ、しねえぞ』 シドの言葉が頭を回る 好きな人と過ごすことで、誰かを傷つけたり反感を買うなんて 相手が悪すぎた? ルーファウスは俺たち、いや、星の敵だと----- 中に入らずに立ち尽くすクラウドを、ルーファウスが雨に濡れながら見ている 「クラウド、どうした?」 「…なんでもない」 クラウドがさっさと中に入ろうとして、振り返り 動こうとしないルーファウスを見た 「どうした?」 「私には言えないことか?」 「言いたくないこと」 「家族とのこと?」 眉をしかめるルーファウスを抱きしめる 「俺とアンタ、一緒に居ていいんだよな?」 ルーファウスがうつむいた クラウドから見えるのは、口角が上がった口元 「ああ、キミが私と一緒に居たいと思うまで」 迷ってるんだ クラウドの言葉と表情から不安を読み取る 私と居ることは、クラウドにとっては 苦痛なのか 翌日、クラウドは朝から何も言わずに姿を消していた ルーファウスは自分からは連絡をせずに仕事をする 夜になって クラウドから電話が来た 「セブンスヘブンにいるんだ。一緒に飲みたい。来いよ」 「遠慮する。仕事が終わってないんだ」 「ルーファウス、会いたい」 「…わかった、今から行くよ」 なんだろう、憂鬱だ 目の奥がスッキリとしない感覚を振り払おうと目を閉じながら ルーファウスは電話を切った |
2へ 2010・7 |