耳鳴り・2 |
いつからなのか、この方に生涯も、命をも捧げようと思うようになったのは 自分がこんな感情を抱くことになるとは予想もしなかった シスター・レイの衝撃とウエポンの攻撃で 神羅カンパニーのビルがやられた それも、攻撃は社長室めがけて一直線に飛んでくるように ビルに直撃した 「…ルーファウス様は、今どこに…?」 ビルが見える病室で 未だ癒えきらない身体を休めるツォンの電話の相手はイリーナ 「…社長室に…」 「そんな…」 希望は無い だから、生きていたとわかった時は これが奇跡なんだと思った 「社長、私の声が聞こえますか?」 呼び掛けに応じない 呼吸を止めた唇に息を吹き込み 心臓マッサージを、繰り返し 「答えてください」 頬を叩き 「ルーファウス様!」 頼りない細く星痕に侵された指が、微かに動いた 「ルーファウス様!」 ゆっくりと美しい青い瞳が開かれ 私を捉えた 「…ツォン…」 「はい、ルーファウス様」 寝ていて突然呼吸をやめたのは何度目か 今回はなかなか呼吸を再開するのに時間がかかってしまった 何もなかったように ルーファウスは開かれた窓の外を眺める 緩やかな風が、光の加減で様々な顔を見せる美しい金の髪を揺らす まるで戦士のように何度も死の淵を潜り抜けた 強い意志を持ったような深い目 ルーファウスは視線を上げて雲を見上げた 「見ろツォン、あれ」 「どれですか?」 ルーファウスが指を指したのは群れで飛ぶ渡り鳥 「彼らは、強いな」 「そうですね。どこまでも、飛んでいく」 生き生きとした美しい緑の木々が騒めき ルーファウスは目を閉じた 「ツォン、カーテンを…」 心地いい風と音を遮ると、ルーファウスはツォンを見上げ、 今日は日差しが強いな、と呟く このアイスブルーの瞳は、昔から強い日差しに弱い しかし、左目は、さらに弱くなった 死からあなたをどうしたら遠ざけられるでしょうか 「ルーファウス様、あなたの一番大切なものはなんですか?」 「どうした唐突に」 「だって、私はあなたのことを何も知らない」 「キミ程私を知ってる人物がいるか?」 ルーファウスはそういって笑った 「そうだな、ではキミの一番大切なものから聞こうか」 「貴方です」 「ふざけるなら、私もふざけるぞ?」 「そう聞こえましたか?悲しいです」 ルーファウスが困った顔をして、そのまま笑った 「お世辞とか、そういうのはいらんよ」 「私は、貴方をお守りするために生まれたのです」 「はっはっは!キミがそんな冗談を言う人だったとは…」 「冗談ではありません、笑わないでください!」 本気だった ルーファウスは驚いたように顔から笑みの色を消し そしてツォンを見る 「重い」 「聞いたのは貴方ですよ」 「確かに」 「ではルーファウス様も答えてくれますか?」 「では私も本心でいこう。この星だ」 「全くすごい人だ」 笑いながらツォンがルーファウスを見る 「誰が」 「貴方ですよ」 「何故」 「貴方がここまで更生するとは」 「なに、失礼な奴だ」 ルーファウスから忌々しいあの星痕が消えさり 仕事は忙しくなり 「ツォン、仕事熱心なのは有り難いが、それでは疲れてしまう」 「ああ、すみません、時間を忘れておりました」 ルーファウスはお茶を、ツォンに差し出す 「すみません、有り難うございます」 「手を貸そうか?」 「貴方は仕事を手伝わせて下さらないでしょう?私も手は借りません」 「そうか?」 「これだけ済ませてしまいたいのですが、お邪魔でしたか?」 「いいや構わないよ」 それから数時間、いつの間にか寝入っていたツォンが目を開く 肩に掛かっていた毛布に気付き、笑みが零れた いまこの家にはルーファウスとツォンだけ この配慮はルーファウス直々のもの 丁寧に畳み、そこに置く さすがにルーファウスも寝ているだろうとツォンはそっとドアをあけた ルーファウスの寝室を眺め、一礼をして玄関に向かうと 足音が聞こえた 「律儀な」 ルーファウスがそう言って笑った 「…気付きませんでした…そこにいらしたんですか」 「ご苦労。もう遅い、ここで寝たらどうだ」 「…は…」 戸惑うツォンを見てルーファウスが手を振る 「いや、家でしかゆっくり眠れないとか、待つ人がいるというなら戻れ」 「いえ、誰も私を待ちはしていませんし、私はどこででも眠れます。 客間をお借りしても?」 「勿論」 「そういえば、ルーファウス様、毛布…」 「ああ、今日は冷え込むから」 眠そうなルーファウスの目元 「…寝ていないのですか?」 「いや、少し寝てしまった」 ソファに毛布が見える 「ここで寝ていたのですか?風邪をひきますよ」 「寝室が寒くてな」 「そろそろ引っ越したらどうですか?この家は寒い」 「ここでいい。ここがいいんだ」 「何故ですか?」 「景色がいいじゃないか」 ルーファウスはゆっくりと窓を開き 部屋が冷たい空気に包まれる 「冷えますよ」 ツォンがジャケットをルーファウスに羽織らせる ルーファウスがツォンを見上げ 薄く笑った 一瞬、ツォンの胸が揺れる 「昔キミがとても優しい笑顔をしたのを見たことがある」 何を言われているのか 解らなかった 「ああ、ツォンもこんな顔をするんだな、と思ったんだ。 今のようにジャケットを羽織らせ、風をひくぞ、と言って」 キミはいつだって彼女には優しかったんだよな、と付け足す ジャケットをツォンに羽織らせ ルーファウスがツォンを真正面から見上げる 「古代種、彼女を奪ったことでキミは笑えなくなったのか? 昔はもっと笑う奴だった、キミは」 何を、言われているのか 「…何故、キミは私の元にいる?」 恨んでるだろう?と微かに目を細める 「…言ったはずです。私の一番大切なもの、人は貴方だと」 「それは何故」 ツォンがまた、ジャケットをルーファウスに羽織らせて そして苦笑した 「言えません。言い表せないのです、言葉では」 一瞬、ルーファウスが唇を噛んだ 「その中に負の感情はどの程度ある?」 「一切ありませんよ」 「わからん奴だ」 「そう、思って欲しいのですか?」 ルーファウスは眉を顰めて、口角だけ上げる 「悪意には慣れているが、それを好むわけではない」 まあ、寝るといい、とルーファウスが窓を閉める 「ルーファウス様、眠いですか?」 「いいや」 「ではもう少し、話をしませんか?」 ツォンのジャケットを羽織ったまま、ルーファウスはソファに腰をかけた 「構わないが、何だ?」 ツォンはソファに置かれていた毛布を畳み ルーファウスの隣に座った 「私は昔、貴方に好意をもてなかった」 「痛いほど解っているが」 無表情のまま ルーファウスはツォンを見る 「でも、ずっと貴方のお傍にいて、その思いは消え去りました。 何故でしょう、自分でもその心境の変化が理解できません。 ゆっくりと確実に、想いが変化してしまったのです」 ルーファウスは羽織っていたジャケットを布団のように自分にかけ 背もたれに深くもたれて天井を見上げた 「意味が解らないのだが」 「エアリスが好きでした。これは恋愛感情ではありませんが 家族のいない私に彼女は、妹のようだった。 無邪気な笑顔や素直な言葉、行動が好きでした」 ルーファウスはツォンに視線を移し 無言で相槌を打つ 「貴方とエアリスは歳も近い。何かと比べてしまいました。 貴方の可愛げのなさと言ったらこの上ないほどでした」 眉を顰めるルーファウスに、ツォンは笑った 「貴方は昔から可愛げが無かった。 いつも弱みを見せまいと高慢な態度で、とても孤独に見えましたよ」 「孤独」 「ええ」 「それは感じたことが無い」 「そして貴方は平気な顔で嘘をつく」 「それは否定しない」 ふふ、っと笑い、ツォンがルーファウスを撫でようとすると ルーファウスが素早くかわした 「撫でさせてくださいよ。昔も一度も撫でさせてくれなかった」 「キミが私に寄らなかっただけではないか?」 「それもそうですね」 会話が途切れる ツォンが急にルーファウスを抱きしめた 「きさ、貴様、酔ってるのか」 「今日は、命日になっていたかもしれない日です」 抵抗する動きをぴたりと止めて ルーファウスはツォンを見上げた 「貴方が、死んだと思った 終わりだと思った」 「ルーファウス様、私はあの時、自分の無力さを痛感しました。 そして、私の中で貴方の存在が大きいことに気づいた」 「ツォン、キミは私を苦手なのだと思っていた」 「大嫌いです」 ルーファウスは思い切り顔を背け、奥歯をかんだ 「離しやがれ!」 「私はこんな思いを抱いたのは初めてです。 こんなに誰かに執着したのは初めてです。 貴方は私に、命を捧げようとまで思わせた」 「…まず、離れてくれないか」 「お断りします」 「……いや、困るのだが」 「ルーファウス様、私は貴方のお傍を 生涯を終えるまで離れるつもりはありません」 ルーファウスは諦めたように身体から力を抜いた 「好きにしろ」 ツォンがルーファウスの頭に手を置くと、またよけられた 「付け上がるなよ」 「貴方が不器用ながらも、とても優しいことくらい タークスならば全員が知っている」 「それは礼を言うべきか?」 「ルーファウス様」 ツォンは身を離し、ルーファウスの両手を握る 「いいですかルーファウス様 私は今、真剣に貴方と向き合いたいと思っているのです」 「働きすぎだな」 ルーファウスがその手からそっと手を抜き ツォンの頭を撫でた 「そんなに頑張って、キミは褒めてくれる人がいるのか?」 「…いえ、いません」 「酔ってるのか疲れすぎなのか、壊れたようにしか見えんぞ」 そしてルーファウスはツォンのジャケットを自分の膝に置きなおして ツォンにしっかり向き直った 「キミは私が、キミに対してどう思っているのか、考えたか?」 「貴方はタークスを信頼してはいますが、それは仕事上で。 一線引かれているのが、私には寂しく感じるのです」 「それは私の性格だ。 しかし優しさではないが、ここの家を出ない理由が、キミは解るか?」 「景色がいい以外に、愛着がおありですか?」 ふっと笑うルーファウスに、ツォンは微笑んだ 「ここはルーファウス様がまだ幼かった頃、何度か訪れた場所ですね。 この建物はなかったですが」 「そう、キミが言った。落ち着く、綺麗な景色だと」 ツォンが思い出したように ああ、と呟く 「一度だけここでキミが遊んでくれた。 友人のいない私には、とても、嬉しい出来事だった」 「覚えておりますとも。あの時貴方は、最初一緒に遊んでくださらなかった。 一人で遊ぶ私を見て、笑いましたね」 「変な奴だと思っていた。取り入るために私に媚を売る奴らとは全く違った」 「悔しかったんですよ。子供に懐かれなかった事が初めてだったので」 「ははは、そんなこと」 「あんなに幼かった方が、立派になられた」 「キミも立派になったものだ」 「ルーファウス様、私が死ぬ時は、貴方に止めを刺して頂きたい」 顔を歪ませ、ルーファウスはため息をつく 「そんな趣味は無い」 「では、手を握っていていただけますか?」 「私が先に死んだらどうする」 「させません」 ツォンの手を握り ルーファウスはその手をじっと見た 「守るばかりか、キミは」 「守りたいのです、私は」 ぐっと、ルーファウスがツォンの腕を引っ張り抱きしめる ツォンも唐突なこの行動に、動揺した 「ルーファウス様」 「キミには休息が必要だ」 「貴方と一緒なら」 「重いんだよ」 ツォンがルーファウスの背中に腕を回すと 拒否されることなく、その行動は赦された 軽々とルーファウスを持ち上げるように体勢を変え ツォンは自分がルーファウスを抱きしめる形をとった 「やめれ」 離れようとするルーファウスを強く、抱きしめる 「とても、落ち着きます」 「そうか?」 手をどこに置いていいのかわからず、一番楽そうなツォンの肩に ルーファウスは腕を置いた 「妙な体勢だ」 「すみません、無理です」 「なにが」 ツォンが唇をルーファウスの首筋に寄せると ルーファウスは慌ててツォンの顔を抑えた 「何してるんだ何を!」 「本当に力が無いですね」 「大きなお世話だ」 「ルーファウス様、私は頑張っていますか?」 「ああ、頑張りすぎだから壊れるんだ」 「褒美をねだっても?」 「…小切手でいいなら」 「いいえ、そんなものはいりません。 私の疲れを取って欲しいのです」 ルーファウスが余裕で逃げれる速度で ツォンはゆっくりと唇を寄せた 「待て、何を」 唇が重なる ルーファウスは肩をこわばらせ、固まる ツォンはルーファウスの頬を両手で優しく包み込み 深くキスをする 「ふ…う…」 苦しそうにルーファウスが目を閉じ 声を漏らす ツォンの心臓は速度を増して脈を打つ 「ルーファウス様」 「っ、んだよ」 ルーファウスの手は、しっかりとツォンに掴まっている 「私の気持ちは、伝わったでしょうか」 唇を離し、抱きしめたままツォンが言うと ツォンの心臓の音にルーファウスが笑った 「さあな」 「ところでルーファウス様」 ツォンがルーファウスの首筋に触れる うっすらと無数の傷 「これは、引っ掻き傷ですか?」 「ああ、女だ」 「嘘おっしゃい。古い傷ですね」 「まあ、昔の、な」 ツォンが身体を密着させて強くルーファウスを抱き締めると ルーファウスは驚いたように目線を下げる 「何考えてんだよお前…」 ほぼ勃起しきったそこがルーファウスの脚に当たっていた 「す…すみません…」 ツォンは慌てて離れた 「どうすんの、これ」 「…自力で処理します」 「なあ、確認のために聞くが、欲情してるのか?」 「な、なんて事をおっしゃるんですか!」 真っ赤な顔のツォンに、ルーファウスは眉を片方上げて笑った そしてツォンにそっと抱きつき、ベッドを指さした 「あっちに行こう。ここは狭い」 「ル…ま…まさか」 「いや、別にこのまま寝てもいいが」 「い、いえ…」 「ッ…はっ…」 女と変わらない反応 ツォンはまるで初体験のように興奮した 感度は普通の女性より…敏感なのではないか、と思う 細く白い肌 「…んっ…」 腰に指先を這わすと体が跳ねた その反応に思わず恥ずかしくなるほど 「そんな顔するな」 困ったように笑い、ルーファウスがツォンの鼻をつまんだ ツォンも笑うと、ルーファウスの表情が柔らかく変わり ツォンの髪を引っ張り、唇を舐めてキスをした そんなに長くない前戯の最中、ツォンはルーファウスの額に額を合わせ、目を閉じた 「ルーファウス様、限界です…」 はは、と笑うとルーファウスがツォンにまたキスをして いいよ、と耳元で囁いた ローションで濡らしたそこに、ツォンは自分自身をあてがい、ゆっくりその中へ埋め込む ルーファウスの中のキツさに驚き、辛そうに顔を歪めるルーファウスの頬を撫でた 「だ…大丈夫でしょうか?」 「大丈夫…そのまま…続けて」 力を抜きながら、辛そうなその表情に、ツォンは更に興奮した 「っは…あ…」 ツォンの肩に掴まるルーファウスの肩に力が入る ルーファウスの目の端から涙が流れた 「ルーファウス様」 「っ…う」 我慢するような、こぼれるその声に、我慢ができる筈が無い すべてを埋め込み、緩やかにうごいた 「ツォン、そんなに…気を遣わないで、動いていいよ」 「壊してしまいそうで…」 「ははっ、壊れない、大丈夫」 激しくなっていく動きに、ルーファウスの声と息があがっていく 「ルーファウス様、名前を、」 「んっ…う…」 薄く目を開き、しがみつく手に力を入れたルーファウスはツォンを見上げた 「名前を呼んでくれませんか?」 「…キミが、…様とか、つけずに呼んだらな」 動きながら、ツォンはルーファウスにキスをして髪を撫でた 「恐れ多い」 「この状態で、言う言葉か?」 ふふ、と笑ってツォンが愛しそうにルーファウスを眺めた 「…ルーファウス」 腕の中にすっぽりと納まるルーファウスが心なしか、複雑そうに笑った そしてツォンに抱きつく 「ツォン」 「なんということをしてしまったんだろう、私は」 独り言のようなツォンの言葉に、ルーファウスは不満げな顔を見せた 「今更後悔?」 「至福の時間でした」 「いやな表現だなそれ」 「お体は、大丈夫ですか?」 「無事なはずが無い」 「…ルーファウス様、もしかして初めてですか?」 ルーファウスが思い切り枕でツォンを殴った そしてその枕に抱きつくように突っ伏し ルーファウスは目を閉じた 「もっと、甘えてはくださいませんか?」 「なんだそれ」 「甘えて欲しいと思っただけです」 ルーファウスは目を開き、ツォンを見上げて笑った 「甘えられるのが好きなのか」 「貴方限定ですが、貴方に甘えられた経験が無い」 「甘えろと言われても、そんな歳も過ぎてかなり経つので不要だ」 「甘え方を知らないだけでしょう?」 「そんなことはないのではないか?わからないな」 ルーファウスを抱きしめようとしたツォンの手は、そっとルーファウスの手に制された 「何故甘えさせてくださらないのですか?」 「ああ、なるほど」 そう言うとルーファウスはツォンを抱きしめた 「こういうのが慣れていないだけだ、私は」 ツォンも、ルーファウスを抱きしめる 「すぐ、慣れますよ」 「ツォンは」 「はい」 「触れ合うのが好きなんだな」 「ええ、安心しませんか?」 「いいや、憂鬱だ」 何もいえなかった ぬくもりを知らないんだ、きっと。 いいや、でも、この体温は、心地はいい 口には出さずにルーファウスは目を閉じる 「キミが死んでしまったのではないかと、二度、思ったことがある。 キミが思うより私は人間らしい。 この私に、もう、あんな思いは、させるなよ」 夢なのか現実なのか ツォンはそのまま、眠りに落ちた 拘束衣に身を包んだ少年が 虚空を見つめている 横で白衣の男が、点滴と注射を 「あの子供は…」 「…ああ、彼か…」 「…病気、ですか?」 「いや…」 白衣の男に腕を持たれ 目の前を通る そしてすぐそこの重い扉が開かれると 少年はその鉄格子の牢獄のような部屋に押し込まれ 抵抗する様子もなく、ぺたりと座り込んだ 大きな音を立てて扉が閉められる 鉄格子の扉が、シャッターのように降りてきた白い壁に隠されようとした時 少年の青い瞳と目が合った 彼の唇が微かに動いた そして、鉄格子は白い壁に隠された 「ツォン、彼を見たことは、言わずに」 「…はい…」 耳の奥で 何者かの悲鳴が聞こえた |
ギャグだよねー。MOEがナイよ! ぱっとしない小説ですみません。 この小説、最初に書き始めたのはなんとツォン勃起シーンです。 ごめんなさいすみません。 ツォンルーでは是非悲恋を書きたいです!(勝手にやってろ) |