月に祈る










俺にとってルーファウスは






力強く存在感のある、

どこか壊れたような

優しく包み込むような

感情を隠し輝く、

冷たい冬の夜空にうかぶ月のような、

そんなイメージがある




それはもしかしたら

二人でなんとなく夜空を見ながら歩いていた時

月の光を浴びてかがやくルーファウスの姿が

深く目に焼きついてるからなのかもしれない






あの、冷たく美しいアイスブルーの瞳に射ぬかれたら
誰もが忘れられないだろう





容姿端麗、頭脳明晰、そして冷酷


副社長となったのは、親が社長だからという理由だけではない

社内にはルーファウスを慕う奴も思う奴も少なくはない


そんな奴の不器用な優しさを知っているのは俺だけだと思うと、優越感を感じる






「ルーファウス、お前のこんな姿を知っているのは俺だけか?」


俺に抱かれるルーファウスが、吐息を漏らす



「…君が抱くのは私だけか?」


「…さあ、どうだろうな?」



俺はわざと、いやらしい笑顔で笑って言った


その後無言でいると

ルーファウスがベッドから降りた



「そうなら私は遠慮しよう」


冷たい眼差しが刺さる


これは嫉妬?





「俺にはお前だけだルーファウス」



既にズボンをはいているルーファウスの腕を掴むと
ルーファウスは鼻で笑った



「お前が誰と関係を持とうが構わん。
だがそれは私との関係を切ってからにしてもらいたい」



「可愛げ無いな…やめろとか嫌だとか言わないのか?」



「言って何が変わる」



俺の手を振り払おうとするが

俺は離さない



ルーファウスは溜め息をついて抵抗をやめた


そして逆の手で銃を出し

俺の額に突き付ける



「私を抱きたいなら他の奴らと関係を断て」



堂々とした態度、優雅な動きと鋭い眼差し

綺麗だ、と見惚れる



「言っただろう、お前だけだ」



ふん、と呟いて銃を置き

俺の膝にのって首に腕を絡ませ

俺の髪を撫でながら

嘘をついていたら頭を打ちぬいてやる、と囁く




白い胸にキスをした


「ルーファウス、お前はどうなんだ?」


「想像に任せる」



「他の奴に抱かれたら、俺はそいつらを切り殺してやる」



ルーファウスは笑って俺の顎を掴む



「死んでほしい奴らと片っ端から寝るべきか?」


「俺に狂えと言ってるのか?」



俺にキスをして撫でる細い指




「この件で君が殺す相手はいない」




微笑む俺に、不器用な笑顔で返してくる







ああ、ルーファウス





こんなにも愛しい


















月に祈るって、GLAYの曲であったよね?

どんな歌詞だったか、メロディは覚えてるんだけど。

月と太陽でいうと、みんな月の様な太陽の様な

見方によってどちらのイメージもあるのだが。