白7 |
「俺はお前だけでいい」 くすり、と笑って 寝転びながらルーファウスがセフィロスに手を伸ばす 「でも、置いてけぼりは私だ」 セフィロスはその手を握り、キスをする 「ルーファウス、いつか、迎えに行く」 虚ろな目で、ルーファウスはセフィロスを見上げると 目を閉じる 「私は、待たないからな」 約束なんか、なくていい そんなもの 期待をするから、なくていい 首を横に振り セフィロスに抱きつくと しっかりと抱き締められる 「ルーファウス、俺は…」 セフィロスの言葉をさえぎるように ルーファウスは口付けをする 言葉なんか、なくていいから 「泣くなよバカ」 笑いながらセフィロスの額にキスをすると セフィロスは笑ってルーファウスを見る セフィロスの涙を拭いて 抱き締める 「待たなくてもいい、そのときはまた…勝手に傍にいるからな」 ルーファウスは声を上げて笑うと セフィロスの肩を叩いた 「クラウドも、同じ事を言った」 「あいつが?イヤな感じだ」 「ははは!」 「クラウドが、好きか」 「言っただろう?選べないんだ。だから選ばない事に決めたんだ」 「ずるいな」 「なんとでも」 「ルーファウス?」 目が覚めると、慣れた顔がルーファウスをのぞきこんでいる 「やあ」 「アンタさ、ちゃんとベッドで寝ろよ」 ふふ、と笑ってルーファウスが起き上がると クラウドも笑った 「なに、またセフィロスの夢?」 「ああ」 「本当に夢か?」 「さあ」 不満げにクラウドがルーファウスを見ると 穏やかそうに外を見ている 「言っただろう?私は彼を忘れない」 「開き直るなよ」 「おお、鋭いな」 「ったく」 「なあクラウド、今日はもう仕事は終わったのか?」 「ああ、アンタと出かけようと思ってな。いいだろ?」 「はは、いいなそれ」 ルーファウスの上着を持って クラウドがドアへと向かう 「クラウド」 「ん?」 振り向くクラウドに ルーファウスが抱きつくと クラウドは慌ててルーファウスを抱き締める 「どうした?」 「いいや」 上機嫌で先に家を出るルーファウスを追って クラウドも飛び出した |
おしまいー。 うーん、実はこれはスランプの時に書いたので ものすごーーーく納得いきません。 でも長いので消すのももったいないからアップしました。 |