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「何を考えてるんだ?」 視線に気付いたルーファウスが読みかけの本を投げ出して 寝転がっていたソファから顔を上げた 「いえ、昔の事を思い出してました」 「昔?」 「ルーファウス様、やんちゃでしたな」 「俺がか?!」 「ま、今もやんちゃですけど」 「リーブ!」 兄のように、小さいルーファウスを唯一可愛がった人物 それがリーブだった ルーファウスに笑顔を教えた人物 「リーブ、昔俺の手を引いて歩いてくれたな」 「だってすぐどっか行くんですもん」 「ははは」 「あの坊ちゃんが今や社長だなんて悪夢です」 「失敬だなキミは」 リーブが笑いながらルーファウスに袋を渡した 「プレジデントの葉巻とジッポ、持ってなさい」 ルーファウスは受け取った袋の中身も確認せずに 上に投げて降ってきた袋を受け取って遊んでいた 「なんで、いらん」 「いいから。きっともっと大きくなったら必要になる」 やっと袋の中身を見て ルーファウスが眉毛をしかめた 「わかった、お前が言うなら」 袋を乱暴にテーブルに置いて、リーブのデスクに座った 「邪魔ですよ社長」 「リーブ、お前さ…」 「なんですか?」 書類を見ているリーブの頭を叩いた 「何するんですか!」 「お前もうすぐどっか行くんだろ」 ドキッとして、リーブがルーファウスを見上げた 「何故です?」 「俺の好きな人はみんな、俺から離れるからだ」 返す言葉をなくしたリーブが 書類とルーファウスを交互に見た 驚いたのは、ルーファウスが好きという言葉を使ったこと 「わかってる。どうせ原因は俺にあるんだろ? リーブは離れたら追わないでやる」 デスクから降りて、「仕事に戻る」とルーファウスが出て行った 扉の外でルーファウスは自分の手のひらを眺めている 自分の手を握ってくれたのは リーブとセフィロスくらいかと考えて 手を握って、自分の手にキスをした 大事だと思う気持ちなんか最初から無ければいいのに ルーファウスは自分が何故泣きそうになったのかわからなかった 恋しいという感情を知っている筈なのに、それがわからなかった リーブは書類をまとめて目の前において 手のひらを眺めてため息をついた あの小さく純粋だったルーファウスは今神羅を背負い 自分の意思とは別の方向に進んでいる ルーファウスはすでに大人で 手に負えないところまで曲がった道を進んでいる 脳裏に浮かぶのは昔から代わらないルーファウスの笑顔 自分の前だけで、子供のように喋ること 「ルーファウス」 片手で目を覆う様に、自分のこめかみを押さえた リーブには、ルーファウスは惜しみなく笑顔を向けた 表情をくるくると変えた また、リーブも時間を惜しまずルーファウスに時間を割いた 幼い少年が愛されていないという事実を、リーブは本当に悲しく思った めいっぱい背伸びをして、強く、大人に見せようとしていた少年 ルーファウスにとって、リーブといる時間は「宝物」だった 連れて行ってくれた公園、水族館、動物園、遊園地 恐怖で抑えつけようとせず、叱られたこと 手のぬくもり リーブもルーファウスもはっきりわかっていた 道は既に別っていると |
短いけど書きたかった。 リーブが神羅から離れたのがとても悲しかったのです 社長リーブを「リーブくん」って呼んでたね リーブが何歳で入社したかとかいろんな設定とか そういうことはガン無視でいきますが何か? 幼児でもないのに超子ども扱いしててほしい。 小説を書いていて気持ち的には10歳〜12歳くらいに会って あそんであげてたりしたらいいなと。 無印でルーが21なら、リーブはDCで35だか38だっけ?どっち?DC3年後だよね? じゃあ無印では32?11〜14歳差なら普通に付き合えますねハイ(病気だから) |